田中芳樹さんの「創竜伝」シリーズ新刊、16年ぶりの刊行!
16年ぶりって、オギャーと産まれてきた赤ちゃんが高校生になってるじゃないですか!?
16年前の2003年といったら、まだ世の中にTwitterもなかった時代ですよ。
首を長くして待っていたというよりは、あきらめモードになっていたので、なんともびっくりしたと同時に自分の中では突如「創竜伝祭り」になっております。
発売日は2019年10月9日。あと1週間たらず。16年間という歳月に比べたら一瞬ですね。
『創竜伝』との出会い
中学生〜高校生くらいのとき、田中芳樹さんの作品が大好きで読みまくっていました。
田中芳樹さんの作品といえば『銀河英雄伝説』や『アルスラーン戦記』などはコミックやTVアニメ化されてるのでご存知の人も多いのでは。
当時は田中芳樹作品というだけで、本を購入しては読みあさっていたので、『創竜伝』もそんななかの一冊として出会って、ハマっていったんだと思います。
ぶっちゃけ昔すぎて思い出せない。(笑)
『創竜伝14 <月への門>』のあらすじ
竜の血をひく竜堂四兄弟(ドラゴン・ブラザーズ)の壮大な物語。
世界の最強国さえ自在に操る巨悪に四兄弟が挑む。
京都の空には異形の怪物や新型兵器、地上には機動隊員やトカゲ兵……
京都幕府を誕生させた小早川奈津子と手を組む竜堂四兄弟(ドラゴン・ブラザーズ)に襲いかかる無数の敵。
蹴散らせども蹴散らせども奴らは次々やってくる。
四兄弟は身を隠そうとある人物を頼って名古屋へ向かうが、そこで目にしたのは「閣下」と呼ばれる黒幕が引き起こした惨劇だった。
怒りの四兄弟vs.傲岸不遜な黒幕、苛烈な戦いへ――
14巻のあらすじを読んだところで、知らない人はちんぷんかんぷんですよね。
でも、ファンであれば「あ、あ〜〜ね〜〜」と思い出せるのではないでしょうか?
『創竜伝』とは
ご存知ない方に簡単に説明すると、
竜堂 始、続、終、余、の名を持つ4人兄弟が主人公です。
彼らはとても仲の良い兄弟なのですが、実は竜種と呼ばれる特別な血を持った一族なのです。
でも、本人たちは特別な力があるなぁと感じながらも、まさか自分たちが「竜」であるとは知らず、その竜の力を狙う権力者(悪者)から穏やかな日常と兄弟たちを守ろうとするお話。
そうそう、バレンタインデーには現実に四兄弟あてのプレゼントが殺到し、段ボール50箱を超えたこともあるらしいですよ。
それだけ人気のある4人兄弟。
強くてイケメン兄弟の活躍やドタバタ劇だけでも楽しめます。
『創竜伝』全巻のあらすじ
創竜伝(1) 超能力四兄弟 1987/8/5
20世紀も終わりを告げるころ。凄まじい超能力を秘めた竜堂(りゅうどう)家の四兄弟に魔の手が迫っていた。彼らの力をわがものにして、地球支配を企らむどす黒い巨悪。だが、彼ら四兄弟には屈伏という言葉はない。そして、最大の潜在パワーを秘めた末弟・余が覚醒した――。想像をはるかに超えるスケール!待望の書下ろし巨篇!
創竜伝(2) 摩天楼の四兄弟 1988/4/5
ふりかかる火の粉、いや火の弾は自分で払う! それが竜堂家の超能力四兄弟のやり方だ。『創竜伝』第1作で得たスーパー人気はダテじゃない。四兄弟を手に入れようとする権力者も後をたたず、東京の新名所で兄弟の怒りが爆発する。圧倒的迫力でノベルス界を疾走する痛快爽快壮絶シリーズ、お待たせの第2弾!
創竜伝(3) 逆襲の四兄弟 1988/11/5
凄まじい超能力を持つ竜堂四兄弟に安息の日は訪れないのか。黒い権力者たちは「竜」の出現に驚く大衆を煽(あお)って野望をむきだしにする。そして美貌とプライドを炎に焼かれたレディLの復讐心。最強の敵の登場! 追いつめられた兄弟の中でも三男坊・終の怒りは激しい――ノベルス界空前の人気シリーズ、強烈第3弾!
創竜伝(4) 四兄弟脱出行 1989/4/5
世界を闇から支配する四人姉妹(フォー・シスターズ)ですらひれ伏す黒幕が、ついに動き出す。恐るべき謀殺指令が、竜堂四兄弟の長兄・始に向けられた! そして、火と化した続、風を読んだ終、水を奔らせた余に続いて、最後に変身する長兄は、どんな竜になって天を翔けるのか!?ノベルス界に大衝撃を与えた超人気シリーズ、熱望の第4弾!
創竜伝(5) 蜃気楼都市 1989/12/26
日本海を臨む美しい学園から、竜堂四兄弟にSOS!そこは悪の巣窟、黒い私兵の生産工場! 謎の転校生として潜入した三弟・終は久々のバトルに胸躍らせるが、つかみきれぬ敵に長兄・始も苦闘! またしても四兄弟に卑劣な罠を仕掛ける巨悪どもよ、若きドラゴンたちの怒りを知れ! 本当にお待たせの第5弾特別篇!
創竜伝 (6) 染血の夢 ブラッディ・ドリーム 1990/6/15
権力に決して屈しない我らが竜堂四兄弟と、地球を闇から支配する四人姉妹(フォー・シスターズ)との総力戦の火ぶたは切られた。襲いかかる超能力精鋭部隊! 摩天楼を吹き飛ばす大陸横断殺人ビーム砲!そして、捕えた茉理を盾にして、「人類50億殺戮計画」を陶然と語る男!怒りの四兄弟が手を結ぶとき、凄まじい力(パワー)が天空を疾る!
創竜伝(7) 黄土のドラゴン 1991/9/5
いかなる権力にも屈しない竜堂四兄弟に「退却」の2文字は似合わない。だが今度ばかりは勝手が違う。毒気を吐き散らす傲岸不遜な敵の登場に、さすがの終も空腹を忘れ逃げ帰る。崑崙(クンロン)の地にあるという竜泉郷は、まだ遠いのか!?そして闇の支配者・四人姉妹(フォー・シスターズ)の驚くべき正体!!話題満載の超人気シリーズ、第7巻発進!
創竜伝(8) 仙境のドラゴン 1992/4/10
ついに竜泉郷へ足を踏み入れた竜堂四兄弟。そこで茉理の姉と名乗る瑤姫と出会い、誘(いざな)われるままに、“仙界”へと向かう。それは彼ら自身の謎を解き明かす旅になるのか?それとも新たな“敵”との闘いの始まりか!?一方、香港の茉理たちには、四人姉妹(フォー・シスターズ)の刺客が放たれた!新たなる世界へ飛翔する若き竜王(ドラゴン)! 見逃すな第8巻!
創竜伝(9) 妖世紀のドラゴン 1994/11/25
とうとう竜堂四兄弟が帰ってきた! 竜泉郷から崑崙(クンロン)へと誘(いざな)われ、自らの謎を探求した彼らの前に待ち受ける異形なる敵。一方、四人姉妹(フォー・シスターズ)の人類50億抹殺計画も着実に進展し、日本でも大異変が発生する。神仙たちの思惑も錯綜する中、余の夢に登場した美丈夫は敵か味方か? 未知の舞台へと竜王四兄弟は飛翔する!
創竜伝(10) 大英帝国最後の日 1996/5/16
人類50億抹殺計画をすすめる四人姉妹(フォー・シスターズ)の本拠地に、いよいよ乗り込むこととなった竜堂四兄弟(ドラゴン・ブラザーズ)。飛天夜叉による手荒な出迎えにあい、スコットランドに降り立った4人は一路ロンドンを目指す。待ち受けるのは魔術の国の住人たち。世界史上の遺跡を舞台に、想像を遙かに絶する戦いの幕が、いま切って落とされる!
創竜伝(11) 銀月王伝奇 1997/12/5
国際演劇祭開催に向けて盛り上がる地方都市を訪れた竜堂四兄弟(ドラゴン・ブラザーズ)。祖父の友人が経営する「常盤(ときわ)舞台芸術学院」で、講師と女性事務員が立て続けに行方不明になったのだ。調査を依頼された四兄弟につぎつぎと襲いかかる怪現象!獅子座の流星群が出現する夜、初冬の避暑地に何かが起こる!?謎と怪奇の特別編!!
創竜伝(12) 竜王風雲録 2000/8/17
天界の大騒乱の中で、歴史の狭間に落ち込んでしまった東海竜王・敖広(ごうこう)を探し、宋代の中国を旅する西海白竜王・敖閏(ごうじゅん)。5匹の動物たちを従える白竜王を待つのは、宋と遼(りょう)という2大国の大決戦だった。歴史上の名将たちが疾駆し、異国から来た悪神が跋扈(ばっこ)する中で、竜王4兄弟は再会を果たすことが出来るのか!?
創竜伝(13) 噴火列島 2003/6/6
ここで歴史は変わった。
竜堂四兄弟(ドラゴン・ブラザーズ)の決定的一日!
最強シリーズに新展開が!
富士山の大噴火にあえぐ日本――終(おわる)と余(あまる)は見るからに奇怪な“トカゲ兵”と激闘、始(はじめ)と続(つづく)はなんと“正義の美女戦士”小早川奈津子と手を組む羽目に。世界の最強国さえ自在に操る「閣下」の存在が不吉な影を落とす中、これまでの歴史を一変させる妙手が浮上した!?新たな波乱を呼ぶこと必至の超人気シリーズ最新作!!
あらすじはAmazonより引用
文庫版のイラストは可愛くなっててそれもいいけど、個人的に新書版のイラストが好きなので新書版をご紹介しました。
(うーん、でもやはり天野喜孝さんのイラストでこそ創竜伝の世界が引き立つ気がする。好みですね。)
「創竜伝」シリーズ新刊、16年ぶりの刊行は2019/10/9
スマホもSNSもなかった時期から16年たっての新刊。
どのように描かれるのかな〜ととても気になります。
日本が舞台の小説なので、この16年間のギャップをどう埋めるんでしょうかね。そう考えてみると、16年間で私たちの日常の生活もだいぶ変化しましたね。
それにしても、田中芳樹さんがまだ創竜伝への創作意欲があられたことに驚きです。(きっとみんな驚いてる。)
この最新刊で完結ってことにはならない(と思う)ので、次巻はもっと早く出して欲しいというのがささやかな望みです。
この創竜伝を読んでいるうちに、高校生の時の自分の感覚に戻るかもしれないですね。そういう読み方もいいかもしれない!